ひまわり法への手術器械の製造販売

ヘリオス ロッキングピンスリーブシステム~Helios Locking Pin Sleeve System~

　かつて膝蓋骨骨折は二つに割れる場合（横骨折など）が大半であると認識されていましたが、近年の画像検査技術の進歩に伴い、単純な横骨折に見えたとしても、実は骨片が三つ以上に粉砕している場合の方が多いことが分かってきました。　膝蓋骨は膝伸展機構の中心的な役割を担っている一方、骨折すると大腿四頭筋腱と膝蓋靭帯が上下に離開する強い力が加わることから、的確な整復と強固な内固定が必要になります。ヨーロッパ発の伝統的術式であるTension band Wiring (TBW)法では対応しきれない膝蓋骨骨折の治療を可能にしたのが日本発のひまわり法です。

　ヘリオス　ロッキングピンスリーブシステムはひまわり法をより簡便かつ的確に行えるよう開発されました。具体的には、容易に刺入できる先端形状を有し、膝蓋骨でピン間の干渉が起きにくい細くかつ強いピン　、取り回しが容易な細くしなやかで強いケーブル、コンパクトで使いやすい器械を実現しています。ひまわり法のもう一つの利点は、強固な固定により早期に積極的なリハビリを開始できることで、結果的に膝屈曲伸展機能の回復が早い、つまり受傷前の状態により早く回復することが可能になります。ヘリオス　ロッキングピンスリーブシステムは、手術のやりやすさのみならず、術後のより良いリハビリを可能にし、治療成績や患者満足度の向上に貢献します。